City of Brass
真鍮の都
この神秘の都は、苦痛と激怒への輝ける賛歌です。伝説では、この都ははるか昔に、不当な扱いを受け、何らかの激しい苦痛から逃れようとしたプレインズウォーカーによって造られたのだといいます。ラバイアのはるかな端の何処かに位置する(もしくは、ワイルドファイアのプレーンの中にさえあるかもしれません)その真鍮の都は、絶えることなく熱で揺らめいており、気温は周りの砂漠より20度は高いことは明らかです。石と真鍮のみで建造されたこの都の建築物は太陽の光を反射し、日の出から日の入りまで血のような黄金色に煌き、夕暮れ後も数時間に渡って熱放射とともにぼんやりと輝きます。近くの山々でさえ真鍮でメッキされており、夜にはその峰に雪や氷が積もることもありますが、日の出とともに1時間もしないで融けてしまうのです。
その都の耐えがたい環境のために、わずかばかりのクリーチャーがそこを棲家としているのみです。ジンとイフリートがしばしばその都に集まりますが、真鍮人間たちが一番多い住人であることに変わりはありません。その他の立ち入ろうとした者は、大抵はその経験から生きて帰ることはできないでしょう。これら全ての事にも関わらず、真鍮の都はそのたやすく得られるマナの高密度の集中のために、数多くの魔法工匠たちを惹きつけてきました。不幸なことに、そのマナ・バーンは融けた真鍮ほどに熱く、苦痛無しにそのマナを使うことのできるウィザードはいません。
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